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徒然なる備忘録

他人に言えなくもないけど特別語る相手もいない趣味についてやりたい放題したいブログ

『ラムネ』 非の打ち所のない幼馴染ゲー

ゲーム(R18)

 『ラムネ』、というと昔ながらの清涼飲料や、最近やたら炎上してたゲームの方を想像してしまうかもしれませんが、紹介するのは2004年にねこねこソフトから発売された『ラムネ』です。なんと今、DMMで無料でDLできます。というのも、ラムネの続編、ラムネ2が今年中に発売予定だからだそうです。

以前から気になっていたタイトルなので早速DL。さて、実は色々と立て込んでいてゲームやってる場合でもないのですが、「そんなの知るか」と一蹴してディスプレイに向かう、エロゲーマーの鏡なんてね

さて、肝心の中身ですが、これが想像以上に素晴らしかった。雰囲気ゲーくらいしか期待してませんでしたがとんでもない。このゲームは、「幼馴染ゲー」として非の打ち所のない完璧な代物でありました。

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私的過去最高の幼馴染ーー近衛七海 

幼馴染ゲーとしての合理性

 いかにこのゲームが幼馴染ゲーとして完璧であるか。まず、幼馴染と幼馴染として出会うところからゲームが始まる。ちなみに、自分が大好きな近衛七海ちゃんは中の人がおれつばの鳳鳴の人でもあり、容姿と声もバッチリ噛み合っていて非常にベネ。あまりに完璧過ぎて他ヒロインの選択肢なんて選べるはずがなかった。

そしてこの幼少期パートでは、幼馴染関係の基礎となる様々なエピソードが語られていく。貸し・借り制、いっしょにお風呂、二人だけの秘密、台風と畑と色々…盛りだくさんである。ここまで丁寧に幼少期を描くゲームを他に知らない。

 そして時は流れ、二人は学園に通うように。ここで好印象なのが、成長しても二人の間柄が変わってないところだ。それどころかむしろ、より親密になっているようにも見える。また、他ヒロインが最初から二人の応援に回っているところも良い。あくまで、幼馴染と主人公の関係を描くという、テーマがぶれなくて非常に良い・まぁ、一部アレなのもあるが彼女は後に「日常」について主人公達に助言もしてくれたしセーフだと思う。

そして、相変わらず七海がかわいい。成長してもその美貌は衰えることがなく、むしろより魅力的に変貌したと言える。時々見せる嫉妬は、幼馴染キャラにありがちなドス黒くプレイヤーを不快にされるものではなく、むしろ微笑ましい。なんと言えばいいのか…ズキュウウウンとハートを打たれるイメージである。プレイヤーを悶えさせる。七海が可愛すぎて辛い。

テーマについての考察

 幼馴染というのは非常に難しい立ち位置である。友人というには軽すぎて、だからといって恋人でもない。今まで積み重ねてきた物が大きい分、例え相手を思っていたとしても、今までの関係が崩れてしまうのが怖くて、お互い思いを口に出せない、なんともむず痒い関係である。本編でも概ね似たような感じだ。主人公もヒロインもお互い、「私達はアレだから」と、核心に迫るのを避けている。もし、このまま同じ日常が続いていくのならそれでもよいのかもしれない。しかし、日常とは常に非常な現実と隣合わせにある。本編はそんなテーマを扱っている。ハイデガーに言わせてみれば、「死への存在」である。常に「死」というものは我々の身の回りに潜んでいるが、人々はそれから目を逸らして、あえて見ないようにして生きている。

 しかし、非常な現実というものは唐突にやってくる。本編においては主人公のバイク事故に辺るだろう。日常が崩れ落ちた瞬間である。突然の出来事に、七海は呆然としてしまう。今までずっと続いてきた日常が終わるなんて考えたことがなかったのだろう。きっと、借りが100になれば戻ってきてくれるに違いない。そんなことを思いながら、毎日学校にも行かずに病院へ通い続けるのだった。

と、100回に達しないうちにここでスタッフロールが流れ、その後からは七海が学校へ通いながら放課後に病院へ見舞いに行く様子が書かれている。恐らく、この空白の間、七海は考えたのだ。100回になっても主人公が戻ってこないことを。日常とは常に非常な現実と隣合わせにある。日常が、これからも日常として続いていく保証はどこにもない。日常だと思っていた次の瞬間、その日常が崩れることもあることを七海は経験している。だからこそ、後悔のないように生きなければならない。「アレ」「なんてね」と言って後回しにしてはいけない。この次の瞬間、日常が続いてる保証なんてないのだから。もし、主人公が戻ってきたら、今度こそは自分の思いを伝えよう。二度と後悔しないために。そして、来る280回、ついに主人公は目覚め、お互いの思いを確認し合い、エピローグを迎える。ここで、あえて「愛してる」と使うところが個人的に好きです。

感想とか

 繰り返しになるが、とにかく七海がかわいい。やばい。言葉では語り尽くせない程の魅力があるので是非本編をやってみて欲しい。また、これも繰り返しになるが、本作は幼馴染ゲーとして紛うことなき傑作であることを宣言し、七海ルートの感想とします。

 今後ですが、ラムネ2は勿論、実質的続編もあるらしいのでそっちもやってみたいですね。また、これをきっかけにねこねこソフト自体に興味を持ってしまって、他にもやりたい作品が色々と増えました。楽しみですねぇ。