徒然なる備忘録

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『俺たちに翼はないR』 感想

Twitterの某フォロワーさんが推してるのを見かけて、自分もプレイしたくなっちゃった☆ ということで購入した作品。エロ有り18禁無印版ではなく、あいぽんこと香田亜衣さんが攻略可能になった&(C.V.澤田なつ)の人が新キャラとして追加された、「俺たちに翼はないR」を購入。今思えばHD画質のVita版を購入すべきだったかも。800x600なので大きいディスプレイだと若干ジャギーが目立つんです。まぁ気にする範疇ではない。大丈夫、やってるうちに慣れる!というかそもそもVitaを持ってません(おい

後に知りましたが、Vita版では更に一人攻略ヒロインが追加されているそうです。やっぱりVita版買うべきでしたね…

 

さて、それではぼちぼち感想でも綴っていきたいと思います。ネタバレ込みなので注意。

 総評

俺たちに翼はない」 

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シナリオ:★★★★★★★★★☆

 ⇛大半はとにかく楽しいシナリオ。所々でシリアスも入りますが、基本的には楽しめば良しなシナリオだと思います。個人的に、テキストがなんかサッパリしてるってイメージを受けました。最後なんかを無駄に引っ張らず、スパッっと〆てくれるのが私的にはお気に入り。

若干難しい単語・漢字があるなぁと感じた以外には特に不満点もなし。欲を言えば読み仮名でも振ってもらえればもっとスムーズに進められたかもしれません。(学歴不足な自分が悪い)

音楽  :★★★★★★★★★★

 ⇛Jewelry tears、EDテーマ等のヴォーカル曲を初め、どの曲も作品に馴染んでいてとても良かったです…と思きや、タイトルが随分と独創的ですね(汗)。かなりオブラートに包んで言いましたが中にはかなり酷いものもあって…詳しくは避けます(逃げ。

作画  :★★★★★★★★★★

 ⇛西又葵さん絵作品には初めて触れますが、私的にはドストライクな作画でした。ヒロインの照れてる表情なんかとても可愛く描けてると思います。

システム:★★★★★★★☆☆☆

 ⇛特に不満もなし。星5が普通程度だと思って下さい。強いて言えば、ボイススキップのオンオフを設定できる機能が欲しかったですね。場面が切れるときの画面と効果音の演出が良かったので+星二つ。

ヒロイン:★★★★★★★★★☆

 ⇛攻略ヒロインについての総評です。渡来さん、日和子さん、鳴、小鳩辺りには問題なく好感を抱けた、というかかなりぞっこんだった娘もちらほら…でしたが。残りはちょっと癖のある娘でして。あいぽんはまだしも、メン○ラはちょっと…な自分にとって京さんは受け入れ難い存在でした。渡来さん√では、ちょっと病んでるなぁ程度で特に不満もなかったんですけどね。ところがどっこい、恋人になった途端、持ち前の属性を発揮してきやがったよ。

サブヒロ:★★★★★★★★☆☆

 ⇛攻略対象外の女性ヒロインについてです。セールスと間違われるキッカワさん。頼れるパル姉さん。良い味出してるアレキサンダーのお二人。みんな良い味出してて殆どの方に好感が持てました。

他キャラ:★★★★★★★☆☆☆

 ⇛基本的には男性キャラについて。なんだかんだ妹大好きなシスコンカケルくんとか、ファッキンな針生さんとか…ほんと良い意味でぶっ飛んでる方が多かった印象。大方、好感は持てたと思います。大方…ね

 

総合:★★★★★★★★☆☆

 

 鷹志編

渡来さんかわいい

・濃度の濃いイチャラブ

・周りの人間のクズっぷり

メンヘラはちょっと…

 

ずっとグレタガルドに現実逃避していた鷹志くんが渡来さんというパートナーを見つけ、共に歩んでいこうと決意するお話。このシナリオが一番恋愛ゲームしてましたね。

渡来さんのだいちゅきにはやられました。あれは反則だと思います。ED後には鷹志の希望だった白ワンピ+麦わら帽子というどこぞのエロゲヒロインかって格好で登場してくれたり、主人公に尽くしてくれる本当に良い娘です。

何はともあれ、彼らの恋愛模様の続きが気になりますね(というかイチャラブがもっと見たい)。アフターストーリーにも期待してます。

 

 鷲介編

アレキサンダーの雰囲気がGOOD

・鷲介の語り口調が良い

たまひよかわいい

 

英里子さんとたまひよが仲直りする話。言いたいことをズバっと言ってくる英里子さんに、自分は嫌われてるんだと勘違いしてしまうたまひよ。いや違うんだよ、本当に嫌いだったらパっとページ数を思い出せるほど米寿読み込まないすよ。

英里子さんは本当の優しさを持った先輩ではありますが、行動が直接的過ぎるだけにちょっと裏目に出ちゃってます。三作目の文庫化を期に、長年貯めこんでた鬱憤をドバーっと放出するたまひよ。流石に腐れヌンコは笑いましたね。普段の彼女とのギャップを楽しめたラストでした。かーらーのED『微笑みジェノサイド』の流れ。この流れはほんと好きでした。

この鷲介編で避けて通れないのが弾丸下ネタトークです。(まぁそれが見どころでもあるんですけどね)自分は下ネタばっちこいで構えて少年時代に戻ったような心持ちで楽しんでました。日常会話に下ネタをこれ程かと織り交ぜてくる狩男を許してやれば楽しめると思います。

 

隼人編

 

鳴かわいい

・隼人くんTSUEEEEEEE

シスコンなカケルくんが見られる

 

 

鳴という存在を通じて隼人くんが青春謳歌に踏み出すお話。青春なんてくっだらねーと零していた隼人くんですが、本当は眩しかっただけなんですねー。Rウィングの一見でそれを自覚します。

一周目ではうやむやだった箇所が明らかになりましたね。ハリューリンチ主犯疑惑にされた事件とか、まさかあの方が真犯人だったとはね。プラチナさんが殺害された(と主人公が勘違いしてた)り、メンマや黒人が襲われたり、一時期はあの囲いがどうなってしまうのやらとヒヤヒヤしてましたが、特に大事もなく、丸く収まってくれてよかったですね。

そう、あの方々が好きなんです。プラチナはスターへの道を、マルチネスは母国に帰ったり、メンマは店を持ったり…と別々の道を進んでいく彼らですが、それは仕方のないことですね。変わらないものなどないのです。物事は常に変化し続けるもの。まぁしかし、環境は変われど、彼らはまたいつでも集まって騒ぎあえる仲です。いやぁ仲間って良いものですね、と改めて痛感できた今シナリオでした。

 

以下は飛ばしてもらって結構です

 

では、肝心のヒロインの方も。鳴ちゃんの魅力。ED後の口調変わりまくリングな描写を見て不安になりましたが、ちゃんと使い分けてる…というか自然にスイッチのオンオフができるようになってるみたいで安心しました。要領よく、世渡りが上手そうでなにより。自分も見習いたいところではあります。まあ欲を言ってしまえば、要領悪くてなかなか友達も作れないヒロインってのも自分の好みではあるんですけどね。守ってあげたい、そばに居たいと思う感情に弱いのかもしれません。

本編で一番好きなシーン、というかCGでもペタリ。

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ああっっ!!!!たまらないこの嬉しそうでいて強い自己主張のできない彼女の笑顔!!!!

眠っている(正確には狸寝入り)主人公に毛布を掛けにいく鳴ちゃん!!!!いやあ健気で素晴らしい!!!!何を思いついたのか、彼女は自分の毛布を台所に置きに行き、主人公の毛布の中へこっそりと忍び込み、体を密着させて隣で微笑む。

素晴らしい!!!!!!どこの世界にこんな素敵な笑顔を向けてくれる娘がいるでしょう!!!!!!

この後主人公は狸寝入りを止め(正確には我慢できなくなった)、鳴ちゃんをほんの少しいじったりします。まあこんな可愛い小動物、いじりたくなりますよねー。まぁそんなこんなで鳳鳴ちゃんは本当に素晴らしいヒロインでした。(何回素晴らしい使ってんだろな)

 

あと、本編の見どころといえば、もう一つは兄妹絡みですよね。左右田さん曰く、最近カケルさんは妹と上手くいってない。カケルくん曰く、俺は家族を捨てた。鳴曰く、時々デパートで会っても「あっ」「おう」くらいの会話しか交わさない仲ーーー

なーんて話を聞いていましたが……

話が違うじゃないか!!お前らここまで仲睦まじかったのか!!なんだよによによしやがってこのシスコン兄貴!!!!

「かーくん」「るー」とか呼び合っちゃって、なんとも微笑ましいこと。カケルさん、表(いや裏か)では頭パーなのに妹の前ではきちんとおにいちゃんやってるじゃないすか。一安心です。

ポケベルの一件で、”なんだ、ちゃんと妹にも関心あるじゃないか”と、”うぉうむ関心関心”してましたが、まさかここまでご執心だとはね。左右田さん、本当にあんたの皇帝はシスコンすよ。しかもド”が付く程にね。アフターでもこの兄妹絡み欲しいですね。期待してます。

 

 ヨージ編

本作のメインシナリオ

 とにかく笑える

 

この作品のメインシナリオ。何時、何処で、何故、彼らの自我は分裂してしまったのか。その根源を探る物語です。

前半はとにかく面白い。5人の人格が出たり入ったりと忙しない様子。安定してないのでいきなり某氏の人格が出てきて場がこんがらがったりとか…とにかく笑わせてもらいました。

余談:ヨージくんでもドキっとさせられる渡来さんは凄いですね。メインヒロインの風格でしょうか。

ちょこちょこ出てきてた母親の描写やらで大体の事情は察してましたけど、その詳しい真実を知ることが出来ました。

 

 まとめ

 

俺たちの住む場所に都合のいい逃げ場なんてない。ここは天国じゃないんだ

 

俺たちは天使じゃないし、空を飛ぶことなんかできない

 

それでも羽ばたくことくらいは出来るんじゃないか

(by.牧師)

 

 

俺たちに翼はない

タイトルでもあるように、物語中でも強調されてきました。

しかし、ヨージ編において牧師さんは手紙の中で、

俺たちに翼はないこともないのかもしれない”

とおっしゃっています。

 

 

ほら、空ってどこにでも繋がってるよね

 

どこへ逃げたって、敵はその白い翼でどこまでも追っかけてくるんだ

 

だから翼のない彼らは、どこにも繋がってない空を求めた

(by.プロローグ)

 

 

俺たちに翼はない

敵はその白い羽でどこまでも追いかけてくる。翼のない、空の飛べない俺たちは、どこにも繋がってない空を求めた。ヨージは奈落の底(=どこにも繋がってない空)に篭もり、自分の代わりとなる新しい自我を形成し、”敵”から逃げた。ここで言う敵とは、忘れたい過去のことを指しているように思えます。

翼のなかった、背中にある羽に気づけなかった、鷹志、鷲介、隼人編では、ヨージは逃げに徹し、結局羽ばたくことはなかった。

俺たちに翼はないこともないのかもしれない”

でも、もし俺たちに翼があるのだとしたら?空は飛べずとも、必死に羽ばたいてみることくらい出来るんじゃないか。

ヨージ編では、小鳩のため、そして自分自身の為、完全な自我の統合を目指す。その為には過去を思い出し、受け入れなくてはならない。必死に羽ばたかなくてはいけない。

思うに”羽ばたく”とは、敵(=忘れたい過去)に対して抗い、受け入れようとすることではないか。”翼”とはそのための道具であり武器である。

その翼をもって”空を飛べれば”、簡単に敵を振りきれるのかもしれない。しかし、俺たちは空を飛ぶことなんか出来ない。ならば、その翼をもって、せめて羽ばたく事くらいしてみよう。全員の力を合わせて羽ばたけば、きっと地上でも楽しく生きられる。

 

ただただ笑えて面白いゲームと思いきや、掘り下げてみると意外と深いテーマで、色々と考えさせられました。とはいっても9割は笑い・ギャグなゲームですので、シリアスな雰囲気が苦手という方でも気にせず楽しめると思います。しかし、プレイ後にこうやって独自に紐解いてあーだこーだと思考を巡らすことも、このゲームの醍醐味であり、楽しみ方の一つではないでしょうか。

 

 

さて、しみったれた空気は終わり!!

イチャラブ要素が少し物足りないですが、それはアフターストーリーやれってことですよね。はい、やりますよ~。既にアフターストーリーも購入済みです!プレイし終えたらそちらの感想もぼちぼち書いていこうかな~と思います。

 それではまた来世ー!